夢を持とうよ

ひろしは中学校３年になり
上の高校か就職か進路で
先生によばれていた。

『どうする？
高校に行き、その脚を鍛えて
マラソン選手目指せばいいと思うけど？』

先生が言う。
ひろしは１年の時から学校代表の
マラソンの選手で有名でした。

でも１年上の姉も高校生で
家庭が苦しいのに
マラソンのために高校なんて考えてもいません。

『いえ僕は就職します。』と
答えました。　

中卒で東京で給料１２０００円位の時代です。

ひろしの地方では９０００円位でした。
それでも家の助けがしたくて就職に決めていました。

『でも先生、僕みたいに背が小さくて
雇ってくれるとこあるかなぁ？』

男で１４５センチしかないひろしが
一番気にしてることでした。

先生はひろしのおでこに指で突っきながら、

『いいかぁ　ひろし。
たとえ話しだけど良く聞けよ？
人間は生まれてきた時に
天からひとりひとりにさずかりもんしてくるんだ。
身体の目が不自由の方でもそれを補うべき聴覚味覚とか。
逆もあるぞ！　
言葉不自由でも　見ること色彩感覚いいとか。
ひろし。　おまえもそうだろう小さいけど脚が丈夫だし。
何より誰にも負けない優しさがある。
外観にだけでなく人間は心の持ちようだ。』
※※※だなんて哀れみや偏見を
もってる人間はその人に負けちゃうぞ！
その人の良いところ見習うようにしないといけない。』

『ひろしは今は小さいけど手足大きいから背高くなるよ。
ひろしは誰の悪口言わないし背の小さいことなんて
気にせず夢、希望もってすすんでいきなさい。夢有るのか？』


『夢？？？？？？』
夢になるのかどうか分からないけど働いて働いて
４階立ての建物建てて１階で文房具やさん２階で食堂
３階にひろしの住むとこ４階が両親がこれがひろしの夢。』

２０年先３０年先家族がひとつの家でいつまでも住めたらいいなぁ


でも先生はすごいなぁ尊敬しちゃうよ　ありがとう

小さくたってがんばるから！！！

みんなの夢なんなの？

あはは先生の真似しちゃった　☆

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