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新「お化けの住む村」 その9 新しい先生 [新「お化けの住む村」]

オバケちゃんの村に、春が来て、
学校に新しい先生がくることになりました。

名前は夢野先生といいます。男性です。

4月からというのに、
少しでもみんなと仲良くしたいと
まだ2月なのに、もう学校にきました。
校長先生の家に住むそうです。

学校で校長先生の朝の挨拶がはじまりました。

そのお話の中に、「みんな仲良くやさしく親切な心を持ちましょう」という
お話しがありましたが、子供達は他人に親切の意味がよくわかりませんでした。

そこで、夢野先生に、聞くことにしました。
すると先生は、他人に親切にするのは
自分のためなんだよといいながら昔話をきかせはじめました。


これは、むかしむかしまだ車も電車もない頃のお話です。

お寺のそばの大きな木の横で、ひげぼうぼうで体が大きい侍が
苦しそうに痛い痛いとうなっておりました。

みんなは怖そうで汚らしい姿をみて誰もちかずきません。

そこにひとりの女の子がやってきて、
”お侍さんどうしたの?”と聞いてきました。

”むすめさんおなかが痛くて薬を飲もうとしたが、水がなくてのめないんだ。
水をたのむ” といってきました。

女の子はうんと言うなり、お寺からお湯をはこんできました。
大きな侍は薬をのむことができて痛みがとまったようです。
お礼を、いいながら山を登って消えていきました。

それから何ヶ月すぎたある日、女の子とお母さんがとなりの村に
買い物にでかけましたが、
帰るのが遅くなったので近回りして帰ろうと
山道を帰ることにしました。

山のてっぺんまで来た時、突然 ”おい!そこのふたりちょい待ちな。

お金おいてかないと、この道は通行止めだよ”と手を広げて山賊が現れました。
お母さんと女の子は縛られてしまいました。 さぁたいへんです!!!

女の子は殺されるか売られてしまいます。

シクシクと泣いているところに山賊の親分が現れて女の子を見るなり、
子分に早く縄をはずして村まで送り届けろと叱りとばしました。

子分はきょとんとして言われたとうり村までおくりとどけたそうです。

そうなんです。じつは親分のお父さんはあの大きなお侍だったんですね。
山で捕まえたイノシシの肉や木の実のおみやげまでいただいたそうです。

他人にやさしく親切というのは、
いつの日か自分にもどってくるというおはなしです。

そういいながら夢野先生はこどもたちに
”他人のためなんて思わないで自分ためと
優しい心もつようにしょうね”と笑っていました。

オバケちゃんもこの話ちゃんときいてたかな?

夢野先生すてきですねこれから活躍しそう。





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コメント 4

K

親切を行うことの一番の利点は、
親切を行った本人が気持良くなれるということかも知れません・・・

不都合があればコメ削除お願いします^^;

愛からでた行為は〈非利己的〉であるとでもいうのか?
なんたる馬鹿者だ!また「自己を犠牲にする者は称賛されるだって?」
だが、じっさいに犠牲をはらった者なら、
自分がその代わりに何かを望み、それを手に入れたことを、
(おそらく自分の何かをささげた代償として
自分に必要な何かを手に入れたことを)知っている。  ニーチェ

何かしらの気持ちよさを手に入れているのでは?
by K (2013-10-30 18:43) 

小林鮎実

見返りを求めない優しさもあっても
良いかと思います。
by 小林鮎実 (2013-10-31 21:47) 

K

そうですね

例えば最近で言うとJR横浜線、緑区の
老人を助けて亡くなった女性

彼女はその瞬間、悔恨の思いは無く
達成感や幸福感、少しの優越感等・・・
そういった感覚に包まれていたのかも

見返りとかじゃなく・・・
by K (2013-11-01 16:13) 

小林鮎実

現代では、 『無償の愛』という言葉が
忘れられています。

大切なのは、見返りを求めない 『無償の愛』

ネットでいくら、綺麗事や、現実敵なデータを
見せられても、 心がなければ、
真に人の心中には響かないと思いました。
by 小林鮎実 (2013-11-01 21:09) 

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